日本は高温多湿という気候の特徴から、家の中はどうしても湿気がこもり、カビが生えやすい環境となってしまいます。
とはいえ、「一人暮らしだから掃除は面倒だ」と放っておくと、後で大変なことになるかもしれません。
カビによる被害で気になるのは、健康を害してしまう可能性があることです。
また、賃貸物件にお住まいの場合、退去時の費用が多額になる可能性があるということも知っていましたか?
今回は、賃貸物件の壁にカビが生えていた時の原因と対策、掃除方法についてご紹介するので、ぜひ覚えておきましょう。
壁にカビが生えたら退去時の費用が多額になる!?
退去時に室内の状況が悪い場合、その費用を必ずしも大家さんや管理会社が負担してくれるとは限りません。
例えば、普段目につきやすい窓枠の近くや玄関まわりなどは、気が付いたタイミングで掃除をすることで、ある程度綺麗な状態に保つことが可能です。
しかし、大きな家具の裏側や手の届かない天井付近の壁になると、普段から継続するのは難しいですよね。
面倒だからといって汚れを放置してしまうと、入居者の過失として、退去時に清掃費用が多額になることが考えられるでしょう。
あなたがもし「入居時に敷金を支払っているから、退去時の費用の心配はない」と考えているなら、それは大きな間違いです。
ハウスクリーニングに必要な費用が敷金でまかなえなかった場合、追加で費用請求されることになってしまいます。
また、普段から小まめに掃除をしておけば、ハウスクリーニングに必要な費用を抑えることができ、退去時に敷金の一部が返却される可能性もあるのです。
退去時に損をしないためにも、室内は普段から綺麗に保つようにこまめに掃除をしましょう。
壁に生えるカビは予防できるの?
カビが生えやすい条件は、温度が20度から40度くらいであることや、湿度が70%以上と高いこと・栄養分が豊富にあることなどです。
条件が揃うと発生し、繁殖速度が速いことが特徴で、予防には早めの対策が大切です。
具体的には、以下のような対策が有効です。
・こまめに換気する
窓は少なくとも二か所以上開けると、空気が通り抜けやすくなり、換気効率が良くなります。
窓を二か所開けることができない場合は、窓を一か所開けた上で換気扇をまわすようにし、空気の通り道を意識的に作る工夫をしましょう。
また、最近の住宅は戸建てやマンションに関わらず、換気口が付いていることがほとんどです。
換気口は常に開け、湿った空気を室内にこもらせないことが大切です。
・水分は雑巾でふき取る
脱衣所に関しては、寝室やリビングなどの居室内と比べて、湿気がこもりやすい傾向にあります。
風呂上がりに脱衣所の壁を触ってみてください。
付着した水滴や水分の多さが実感できるかと思います。
手で触れてわかる程の水分ですから、タオルや雑巾で拭きとることでカビ予防に繋がりますよ。
・除湿剤を置く
クローゼットや押入れなど、閉め切られた狭い空間に関しては、除湿剤を置くことで、ある程度の予防効果が期待できます。
・防カビ効果のある燻煙剤を使用する
毎日の掃除は体力や時間が必要ですが、燻煙剤を使用すれば、中長期的に予防することができます。
火災検知器が反応しないよう気を付けることや、使用後の換気など、使用方法を守って使えば、大変便利な商品です。
では、実際にカビが生えてしまった場合、そのような対策を取れば良いのでしょうか?
壁に生えてしまったカビを掃除する方法は?
壁紙に対して、風呂場で使用するような市販の漂白剤を使用するのは厳禁です。
素材によっては薬剤に弱いことがあるからです。
居室に使われる一般的な壁紙を掃除するには、お酢・重層・消毒用エタノールなど、壁紙を傷めない方法を選ぶことがおすすめです。
お酢には予防の効果が、重層には原因となる汚れ除去の効果が、消毒用エタノールには除菌の効果があります。
水で薄めて雑巾に含ませ、固く絞ってから壁を優しく拭き取りましょう。
まとめ
賃貸物件はあくまで貸主の資産です。
その資産である部屋を借りている以上、責任もって綺麗に使わなければなりません。
退去時の費用を抑えるためにも、室内は常に清潔を保つように心掛けましょう。
私たち落合不動産では、神奈川県内を中心に一人暮らし向けの賃貸物件を豊富に取り揃えております。
お部屋探しの際はぜひ、当社までお気軽にお問い合わせください。