近年、深刻な問題となっている待機児童。
未就学児のお子さんがいるご家庭にとって、この問題は切っても切り離せない重要な問題です。
そんな中、相模原市では2015年から2017年にかけて、3年連続で待機児童数が0人を記録するという結果が出ています。
今回は、相模原市の待機児童問題や子育て支援について見ていきましょう。
相模原市の待機児童の遷移
人口が70万人を超える相模原市は、以前は他の自治体と同様に待機児童の多さが問題となっていました。
実際、2012年は244人の待機児童がいたそうです。
そんな状態を解消するため、市は保育施設の拡充に力を入れ、市全体の保育受け入れ枠を増やしていきました。
また、単に施設を増やすだけでなく、南区・中央区・緑区それぞれに保育専門相談員を配置し、各区に住む子育てファミリーが保育施設を探す際のマッチングの取り組みも行っています。
こうした努力の甲斐があり、相模原市の待機児童数は2013年に132人、2014年に93人、そして2015年には見事0人を達成したのです。
しかも、年々保育園の利用申し込みが増えている中での0人達成ですから、いかに市が行っている支援が手厚いかがわかるでしょう。
一方、国が定める待機児童の定義に含まれない『保留児童』は、まだ0人となっていません。
※保留児童…市の認定保育室利用、幼稚園の一時預かり利用、1園のみまたは特定の保育園のみを希望している、保護者が自宅で保育をしながらインターネット等で求職活動中のいずれかに該当するお子さんのこと。
ただ、この保留児童も2014年の782人をピークに減少していますので、いずれ保留児童も0人を達成する日が来るでしょう。
待機児童0人を達成した相模原市の子育て支援は?
・妊婦健診の助成
相模原市では、2016年1月より、妊婦健診の助成限度額を64,000円から90,000円に拡大しました。
また、助成回数も14回分から16回分まで増えていますので、妊娠中の方も安心して健診を受けることができますよ。
・放課後子ども教室の実施
市内の小学校(私立小学校の在校生含む)に通う1年生から6年生までのお子さんを対象に、地域の方々と交流を深めることができます。
学年や学校の枠を超えて遊んだり、地域の方々と一緒に体験イベントを行ったりできるので、楽しいひと時を過ごせるでしょう。
・ファミリーサポートセンターの提供
保護者の方が、病気や冠婚葬祭などでお子さんのお世話をすることが難しい時や、お仕事が延びてお子さんのお迎えができない時などに、代理でお世話をしてくれる支援です。
有料ではありますが、他に頼れる方がいない場合に利用すると心強いでしょう。
なお、子ども医療費の助成・市立幼稚園の就園奨励金・子育て応援店事業については、以前の記事でご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
関連記事:相模原市の子育て支援は医療費から日常のサービスまで幅広い!
まとめ
人口が多い分、子育てファミリーも多い相模原市では、ご家族が暮らしやすいような支援策の取り組みを積極的に行っています。
これから相模原市にお引越し予定の子育てファミリーは、市の待機児童や支援の取り組みにも注目してみてください。
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